
野坂山地ブナ巨木群
福井県野坂山地の庄部谷山(856m)・芦谷山(866m)付近には、推定樹齢300年超のブナが数多く生育し、2022年には79本、2023年に25本、合計104本のブナ巨樹が環境省の巨樹・巨木林データベースに登録されました。
ところが付近一帯は、「美浜・新庄ウィンドファーム」の計画地となっており、ブナ林の伐採が懸念されています。

巨樹を何本も見ることができる稜線
推定樹齢300年超のブナが数多く生育し、巨木林を形成しています。幹回り3mを越えるブナを何本も見ることができる素晴らしい稜線です。

104本が環境省の巨樹・巨木林データベースに登録
2022年には79本、2023年に25本、合計104本の巨樹が環境省の巨樹・巨木林データベースに登録されました。このブナ巨木群だけではなく、北部の渓谷(甲森谷)にも巨樹カツラ巨木群があり、広大な巨木エリアを形成しています。
出典:環境省生物多様性センターHP(URL)
最も自然性が高い植生
このエリアは環境省植生調査(1/5万)の自然度区分図では最も自然度が高い「09」に該当する最も自然性の高い植生(自然林)として位置づけています。

(出典)1/5万自然度区分図GISデータ(環境省)を使用し当サイトが作成・加工
イヌワシやクマタカが暮らす森
このブナの森には多くの動植物が生息しています。特に鳥類では「種の保存法」に指定されているほど希少なイヌワシやクマタカの生息地であり、サシバ、ノスリ、ハチクマ(いずれも希少な鳥類)の渡りの経路にもなっています。出典:(仮称)美浜新庄ウィンドファーム発電事業の見直しを求める要望書
風力発電建設による伐採の危機
野坂山地では風力発電を建設する計画があり、既に林道建設工事(写真)が進行中です。巨木群がある稜線は風力発電機の予定地とされており、このままではいずれブナ巨木群も伐採されてしまう可能性があります。風力発電を建設するためには、事前に環境アセスメントの手続きが必要です。環境アセスメントは、配慮書→方法書→準備書→評価書と進みますが、当該風力発電は2番目の方法書の段階です(2023年1月時点)。つまり、まだ工事に着手することはできません。にも関わらず林道建設が進められており、このようなやり方が許されるのであれば環境アセスメント自体に意味がないと思われます。
